さくらインターネットからAWS Lightsail に引っ越ししたらサーバーレスポンスがすんごい向上した件
posted : 2020.06.29
こんにちは、ma-ya’s CREATE[まーやずくりえいと]です。
数年前からデザイナーやフロント界隈でもよく耳にするようになったAWS。
初めはなんのこっちゃって感じでしたが、いよいよフロント側(といってもぼくはデザイナーですが)も一定の知識が必要な気がしてきました。
さらに2016年の終わりにパッケージ型定額サービスLightsailが登場したのはまだギリギリ記憶に新しいかと思います。
んで、ぼくも重い腰を上げてこの度さくらインターネットからAWS Lightsailへこのポートフォリオサイトをお引越ししました。
今日はLightsailの印象を少し書こうかなと思います(後日移行プロセスなんかも書ければと思ってます→書きました)。
スモールスタートで始めるならLightsailはかなり簡単
です。なんせWordPressの構築だけだったらものの1分で完了するので。
たったの数クリックでインスタンス(クラウド上のサーバーみたいなもん)のグローバルIPにブラウザでアクセスすると、WordPressサイトが立ち上がってます笑
ちなみにプランは最安の3.5$/月プランの一個上、5$/月プランをチョイス。
いちおうこのサイト月10,000PV以上アクセスあるのでプランは少し盛りました。
といっても移行前に契約していたさくらインターネットのスタンダードプランとほぼ同額ですね。
移行前と比べてサーバーレスポンスが2~3倍向上
移行前のサーバーレスポンスがだいたい6~8秒くらい。
これはかなりボトルネックになっていて、ずーーーっと何とかしたいと思ってたんです。
いくらフロント側でチューニングしても根本的なサーバーレスポンスが悪いとサイト評価サービス(Page Speed Insightsとか)でガクンと評価が下がります。
それでも数年前まではかなりサイト評価は高かったんですが、時代の流れってすごいもんで最近また計測してみたらめっちゃ評価下がってた苦笑
で、思い切ってLightsail移行後に計測したら2秒台になってました笑
体感的にもかなりサクサクページ遷移できて、嬉しいことにサイト評価も劇的に向上。
ただしLightsailのパフォーマンスに関してはアクセス集中に弱いとかって話も聞くので、そこら辺はしばらくは様子見かなと思ってます。
余談ですがサーバースペックをさくらとLightsailで見比べると数字上はさくらの方が上のような気がするんですが気のせいだろうか。。
それともAWSのサーバーパフォーマンス最適化が秀逸なのか。教えてエロい人。
ドメイン周りはやっぱり最低限の知識が必要
当たり前っちゃ当たり前ですが、インスタンスに割り当てられたパブリックIPを静的なものに固定して、独自ドメインと紐づけて…的なところは最低限の知識が必要そう。
インフラやネットワーク面の知識は乏しいので、正直ここはやっぱり辛い…という感じ。
Route53とCloudFrontでSSL化して、S3に画像ファイルなどを分離して…出来ないことは無い。けど。
知らない人からしたらなんのこっちゃって感じですが、要は中規模サイト以上がやってるようなことをLightsail&他のAWSサービスを組み合わせて出来るかってところなんですが、これはやろうとしてかなりハマりました。
↑のようにRoute53とCloudFrontでSSL化して、S3に画像ファイルなどを分離というところまでは苦戦しながらも何とかやってみたんですよ。
で、ぱっと見は正常に動いてるところまで持って行けたんですが、どうにも細かい所が気になる。
例えばWordPress管理画面が微妙~におかしかったり、Webp対応するためのプラグイン・EWWW Image Optimizerが動かなかったり。
プラグインのドキュメントにあるトラブルシューティング通りにやっても解決せず。
というかそもそもネット上の情報が肌感的にまだそこまで多くないんですよねえ。
AWS他サービスと組み合わせて色々やるならやはり知識が必要
うん。やっぱりそうなんです。
ざっくり最低限動くよね、ってところまではネット記事通りにやれば動くと思います。
ただしその先のチューニングはやはりそもそものインフラ知識が必要だなと痛烈に感じました。
というわけで結果的にぼくは苦労してLightsail×Route53×CloudFront×S3で構築したサイトを男らしく一旦全て削除し、新しいインスタンスを作成したのです。
Lightsail内で全て完結させてスモールスタートするのは当然の選択肢
そもそもLightsailは小規模サービス(中小企業のコーポレートサイトや個人ブログ)特化型のサービスだと思います。
AWSの他サービスと連携させて拡張も出来るけど、それはその必要性が出てからやっても良いっちゃ良いわけです(少なくとも小規模サイトなら)。
という感じで、まずはLightsail内ですべてを完結させつつスモールスタートを切るのは至極当然の選択肢だと思いました。
ちなみにLightsailではDNS設定やSSL化、はてはロードバランサーの設置までLightsail内で完結できるようになってます。
なので個人的所感として、まずはLightsail内完結型のスモールスタートを切ることをオススメします。
とはいえサイト拡張にも興味はあるので、落ち着いたらぼちぼち拡張開発していこうかなとも思っとります。